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プロ野球の球場でアルバイトして得られた学び

投稿者:服部さん

学生最後の年、ゴールデンウィークを利用してアルバイトをしました。職場はプロ野球の野球場です。


卒業に必要な単位もほぼ全て揃っていたこともあり、時間を持て余していました。そこで、大学の生協で何気なく情報誌を見たのです。すると、目に留まったのが大学近くの野球場でのアルバイト募集です。近くなら電車の定期券が使えます。交通費が不要です。その場で早速電話して、面接となりました。


情報誌に書かれていたアルバイト期間は、5/1〜5/5までした。ところが、面接してみると、4/29〜5/5と期間が変わっていたのです。しかし、この期間が変わった事は幸いしました。プロ野球選手を身近で見られる機会が、ぐんと増えたのです。選手が見られるのはナイトゲームです。4/29以降になり、ナイトゲームの回数が増えたのです。


担当したのは、野球場内で販売される加工食品の製造です。「調理」というよりも「製造」という言葉が、まさにぴったりです。作ったのはホットドッグやハンバーガーなのですが、加工済みの冷凍肉を温めて、他の野菜と共にパンに挟むだけですから。流れ作業に他なりません。


当初、仕事内容は単調のように見えました。ですが、慣れると工夫の余地が大きく、工夫すればするだけ作業効率を上げることができたのです。ハンバーガに挟む冷凍の肉を金網の上に乗せて焼きます。その時に注意しなければならないのが、等間隔に肉を置くことです。これを怠ると、肉の焼き具合にムラができてしまいます。この等間隔に並べる作業が当初手間取りました。カチンコチンに凍っていて痛く、そしてくっつくものがあり扱い難いのです。そこで、少しの間常温で解凍し、扱いやすくしたものだけを利用するようにしました。すると、並べる時間が大幅に減ったのです。


そうして工夫することで得られた時間を利用し、プロ野球選手を見に行ったのです。見られる時間はゲームが始まる前だけです。大きな野球場に若手に混じって練習するたった一人のベテラン選手がいました。彼は、当時スランプに陥って二軍落ちの危機にあったのです。バッティングを見ると、若手よりも見劣りがします。飛距離がまったく足りないのです。


一振りする度に何か考え込んでいるのが印象的でした。最初に見た日、私は寂しい想いを胸に秘めて、仕事場に戻りました。いずれ自分も引き際の判断を迫られるときが来る、と思ったのです。しかし、違いました。彼は翌日もまったく同じように練習に励み、そして野球で結果を残しています。彼は自らの姿を私にみせることで、「精一杯生きろ」というメッセージを送っていたのです。


職場では、少し慣れてきて流れ作業を簡単にこなせるようになり、小ばかにしていました。ですが、彼の姿を見て誠心誠意取り組むようになったのです。7日間働き、僅か5万円の収入でした。しかし、その間、収入以上の学びを得たのです。彼の姿は、今でも思い出として残っています。


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